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りんご農家手作り「半生しっとり干しりんご」

こんにちは。北城農園です。
1月から3月まで、りんご農家はりんごの枝を整える「剪定作業」をしていますが、大雪が降った日は普段できないことをあれこれ片付けます。今日は毎年恒例「しっとり干しりんご」をつくりました。
冬は空気が乾燥しているので、天然ドライフルーツをつくるのにぴったりです。

材料はりんご(お好きなだけ)、砂糖(皮をむいて芯をとったりんごの重量の5%程度)、レモン果汁(適量)だけ。

まず、りんごの皮をむいて6等分にカットします。

大鍋にりんごを入れ、砂糖(りんごの重量の5%程度)をまぶし、半日~1日放置するとりんごから水がでてきます。

これを弱めの中火でコトコト煮詰めていきます。焦がさないようにご注意ください。泡とともにアクがりんごからでてきますので、丁寧に取り除きます。水分が少なくなってきたらレモン果汁を適量ふりかけ、もうひと煮立ちします。お好みでシナモンパウダーを入れても美味しいです。冷めた煮汁がゆるめのはちみつ程度の濃さになれば完成です。これを30分~1時間放置し、うまみたっぷりの煮汁をりんごに吸収させます。
ザルや網など風通しの良い器に干し網やガーゼをひき、風通しの良い場所で煮詰めたりんごを干します。外で干す場合は9時から15時頃までがおすすめです。天気や風通しの良さにもよりますが、北城農園では1週間から10日間、干し作業を繰り返します。少しかじってみて半生状態になれば完成です。

半生のポイントは、厚切りカットと煮汁を含ませ一度煮ること。手作りならお好みの食感に仕上げられますよ。少し食感が落ちたボケりんごでも十分美味しくつくれます。

りんごのうまみも風味もぎゅっと凝縮されているので、このまま食べても美味しいですが、小さく切ってグラノーラに入れてもよし、ナッツやレーズンと一緒にカップケーキやパウンドケーキの具にしても美味しいです。おすすめは、冷蔵庫で一晩紅茶に浸して戻し、ヨーグルトやパンケーキに混ぜていただくこと。紅茶の風味がひろがりさっぱりするので、ドライフルーツ(どんなフルーツでもいけます。りんごの次はマンゴーが好きです)の食べ方では最強の方法だと思っています。